当会が行っている防護服分野の国際標準化活動に積極的に参画して頂いている一般財団法人カケンテストセンターの辻 創氏及びアゼアス株式会社の野原 由樹子氏が、経済産業省による令和2年度産業標準化事業表彰において、「産業技術環境局長表彰」を受賞しました。
経済産業省主催の表彰式が、令和2年10月1日に東京都千代田区の都市センターホテルにて行われました。
今後も労働災害を防止し、国民生活の安全を確保するとともに業界の健全な発展に寄与、貢献できるように、当会は防護服の標準化活動に積極的に取り組んで参ります。
【産業標準化事業表彰制度の概要】
経済産業省では、我が国産業の発展に資するため、世界で通用する国際標準化人材の育成、我が国における産業標準及び適合性評価活動の促進を図ることを目的として、国際標準化機構(ISO)における国際標準策定や、国内規格(JIS)策定といった、標準化活動に優れた功績を有する方を表彰する「産業標準化事業表彰」を毎年実施しています。
功績に応じて、内閣総理大臣表彰、経済産業大臣表彰及び産業技術環境局長表彰(産業標準化貢献者表彰・国際標準化奨励者表彰)を行っています。産業技術環境局長表彰は、標準の策定や適合性評価活動に貢献し、今後とも継続的な活動が期待できる方に対する表彰です。
(https://www.meti.go.jp/press/2020/09/20200930002/20200930002.html)
1.産業技術環境局長表彰(産業標準化貢献者表彰)
【受賞者】
辻 創氏(一般財団法人カケンテストセンター 技術部 技術開発室 室長)
【主な功績】
2015年から、ISO/TC 94(個人安全-個人用保護具)/SC 13(防護服)及びSC 14(消防隊員用防護装備)のプロジェクトリーダー、エキスパートとして防護服関係の国際規格化に尽力。特に、職業従事者だけでなく広範囲の着用者の視認性防護服に関する規格は、この分野において初の日本提案であり、制定に向けた功績は大。また、2016 年から4年間という短期間で防護服関連の国際規格のJIS化において12件の制定・改正の原案作成の実質的取りまとめを行い、その功績も大。
2.産業技術環境局長表彰(国際標準化奨励者表彰)
【受賞者】
野原 由樹子氏(アゼアス株式会社 事業開発部 担当課長)
【主な功績】
17年にわたりISO/TC 94(個人安全-個人用保護具)/SC 13(防護服)の国内作業部会統括事務局として、国際標準化活動に貢献。2007年からは同SC 13のエキスパートに就任し、2011年、日本初となる国際会議を実施。また、JIS規格をISO規格と整合する必要から、2003年から防護服分野のJIS規格制定・改正長期計画を作成し、延べ54件の原案作成作業に尽力。さらに9年以上にわたり日本産業標準調査会臨時委員として労働安全用具技術分野におけるJISの審議に貢献。